
この記事では、赤ちゃんが抱っこを嫌がる原因のひとつである「姿勢」に注目し、赤ちゃんが安心する正しい抱っこのポイントをわかりやすく解説します。
負担のかからない抱っこと姿勢の関係
抱っこを泣いて嫌がったり、抱っこしても反り返ってしまうとき、ありませんか? また、お腹が空いているわけでも、眠くもない。それでも赤ちゃんが泣きやまないとき…実は、抱っこの姿勢が関係しているかもしれません。
赤ちゃんが泣かない抱っこの秘訣

丸く包み込むような抱っこは安心感がありますね。
赤ちゃんが泣く理由は様々ですが、実は抱っこの時に居心地が悪くて泣いてしまうことがあるんです。
大人にとっては抱っこひもの装着方法や待ち合わせの時間など、他に意識しなければいけないこともあり、子どもの快適さは案外見落としがち。
居心地が悪い抱っことは、例えば次のような状態です。
・左右のバランスが崩れている
・赤ちゃんの体が反ってしまっている
・足がだらんと下がっている
・大人との距離が遠く、密着感がない
では居心地の良い抱っことはどのような状態を指すのでしょうか?
それは、赤ちゃんにとって負担のかからない姿勢で、安心してリラックスできる状態。
ちょっとした意識や工夫で、抱っこに居心地の良さは変わります。
赤ちゃんにとって負担のかからない姿勢とは?

手はW、足はM、背中はゆるやかなカーブが自然な姿勢
赤ちゃんが仰向けで寝ているときの姿勢を思い出してみてください。
両手は曲がった状態で上がっていて(W字)、足は股関節と膝が曲がった状態(M字)になっていますよね。
これが赤ちゃんにとって自然な姿勢。
抱っこしているときも自然な姿勢でいられることが、負担が少なく快適な居心地に繋がります。
チェックポイントは4つありますので、是非チェックしてください。
- W:手は前でW字
- C:背中はゆるやかなカーブ
- M:足はM字開脚
- 距離:額にキスできる高さ
抱っこの基本「W・C・M」+距離

基本の抱っこ姿勢に「コアラ抱っこ」があります。
赤ちゃんを正面で抱くとき、手がW字で前にあり、背中や緩やかなカーブで、足が立体的なM字で親にしがみつくような状態、まるでコアラが木につかまる様子に似ていることから「コアラ抱っこ」と呼ばれます。
首のすわっていない赤ちゃんも、頭と首をきちんと支えれば自然な姿勢を保ちやすく、抱っこする側にも負担の少ない抱き方です。
チェックポイント1:手はW字

先ほども書いていますが、赤ちゃんの手はW字が自然です。
そして手は前にあることで様々なものを把握し、感覚が発達していくともいわれています。
抱っこしているときに手がだらんと下がらないように注意してみてください。
チェックポイント2:背中のカーブ
赤ちゃんの背中が自然なCカーブを描くように、と例えられることが多いですが、実際には背中からお尻にかけて平仮名の「し」の字をイメージすると良いと思います。
背中が自然なカーブを描くことで、足も下に落ちずに、M字開脚もキープしやすくなります。
チェックポイント3:足はM字開脚

足がM字開脚の状態であることはとっても大事。
両膝と股関節を曲げてM字型に開脚した状態が基本です。
この姿勢は両脚を締めつけることなく、股関節脱臼も防ぎます。
足が下にだらんと落ちている状態にならないように注意してください。
チェックポイント4:額にキスできる距離

高い位置で抱っこできると重さも感じにくく密着感もアップ
赤ちゃんを抱っこする位置も大事です。
最近は腰ベルト付きの抱っこひも多く、大人の腰骨位置に赤ちゃんのお尻が位置することがありますが、この距離はあまりお勧めできません。
「素手で抱っこしているときに抱っこしやすい高さ」が理想的で、抱っこひもを使ってもこの高さは変わりません。
腰ベルト付きの抱っこひもは、腰骨ではなく、ウエストのもっともくびれた位置で締め、抱っこしたときに赤ちゃんのおでこにキスできるくらいの高さが理想と言われています。
高い位置での抱っこは、赤ちゃんに安心感を与えるだけでなく、赤ちゃんの様子もわかり、抱っこする側も重さの負担が軽減されます。
逆に低い位置で抱っこすると、赤ちゃんとの距離ができてしまい、様子もわかりにくく、重さを感じます。
意識して、少し高い位置で抱っこするようにしてみてください。
負担のかかる抱っこと、かからない抱っこ例

足が伸びている状態は良くない姿勢です。
足が伸びた状態では、股関節や背中に余計な負担がかかり、赤ちゃんが不安定に感じやすくなります。

股関節と膝が十分に曲がるM字と腰の自然なカーブを描く良い例
上の画像は赤ちゃんの背中が反り、足が落ちている状態。
背中のカーブとM字開脚ができていません。 また、腰ベルトは腰骨の位置で赤ちゃんの位置が下になっているため、抱っこしたときに距離が遠く、重さ以上に重く感じます。 下の画像は背中から腰に掛けて「し」の字にカーブしていて、足も自然にM開脚でコアラ抱っこになっています。 腰ベルトもウエストの一番細いところで締めているため、上の画像に比べ赤ちゃんの位置が高く、重さを感じにくくなっています。
抱っこ(スキンシップ)の重要性

子どもにとって、母親や父親との抱っこは大切なスキンシップ。
自分を見守ってくれる人がそばにいることに気がつくことはとても重要です。
抱っこをされることで愛情を感じとり、抱っこを通じて親の「やさしさ」や「頼りがい」が無意識のうちに伝わります。
また、スキンシップにより、する側とされる側の両方にオキシトシンが作られ、増えることがわかっています。
スキンシップを増やすことは親から子への愛情も深め、愛情が増えていくんです。
子育ての大変さを感じる時こそ、抱っこをたくさんしてみてください。